おうち支援部
医療・地域・家族をつなぐ:「おうち支援部」
かるがも藤沢クリニックのおうち支援部は、発達がゆっくりな方や医療的ケアが必要な方、障害のある方など、健康に不安のあるお子さんに対して、必要な診療と家族支援を行います。
1.おうち支援部が目指すもの
地域で活動する医療ソーシャルワーカーが少ない日本では、持病のある子どもを持つ保護者が、遠くの病院やリハビリへの通院のほか、療育や福祉サービス探し、就園・就学に向けた相談など、生活全般に関わる全てをコーディネートしなくてはなりません。
医療の専門性はますます細分化されているため、高度医療が必要な方ほど地域とのつながり作りが難しくなってしまう傾向にあります。どんなご家庭も地域の中でつながりを持ち、少しでもゆとり時間のある子育てをして欲しい。
そんな願いから「おうち支援部」は始まりました。
かるがも藤沢クリニックでは、小児科医師や看護師のほか、助産師、公認心理師、保育士、ソーシャルワーカーがそれぞれの専門性を生かして連携し、小児科診療と家族支援に取り組んでいます。
地域小児科かかりつけ医として医療提供を行うほか、乳幼児期の栄養や発達の支援、心の体調不良などに対応します。
診療にはソーシャルワーカーが同席し、必要に応じて医療・福祉・教育とのつながり作りをお手伝いします。
2.おうち支援部の相談例
- NICUを退院したけれどお子さんの育ちに心配なことがある
- 病気や障がいを持つ子どもとの生活に不安がある
- 医療的ケアが必要な子どもの地域かかりつけ医を探している
- 在宅医療について相談したい
- 地域の福祉サービスについて知りたい
- 入園や入学について、または在園在学中の支援について一緒に考えてほしい
- きょうだい児について相談したい
- お母さんの心の不調を相談したい
3.医療(小児科診療と発達・心の支援)
病院主治医と連携しながら、地域のかかりつけ医としてお子さんの健やかな育ちを見守ります。
小児科一般診療に加えて、当院では以下のようなご相談に対応しています。
〜母乳やミルクで育つ赤ちゃん時期〜
かるがも藤沢クリニックでは、母乳育児支援専門の助産師と小児科医が授乳支援をしています。
おうちで搾乳が必要、直接母乳を飲めない、母乳を増やしたい、混合栄養の相談などをお受けします。NICU退院後のご相談は、ご自宅での授乳がスムーズに行えるようできるだけ早めにご相談ください。
またこの時期、お母さんのホルモンバランスの影響から心の体調不良を起こす方が少なくありません。育児が辛い、眠れない、涙が出るなどの心のご相談もお早めにお声かけください。
〜離乳食の時期〜
離乳食の相談は小児科医と看護師が担当します。経管栄養しながら口から食べる練習をしたい、自分で食べる練習をしたい、噛む力が弱い、食べる量が増えない、などのご相談に対応します。
〜発達がゆっくりなお子さんの支援〜
赤ちゃんの発達には段階があり、一段一段ゆっくり着実にステップを踏んでいきたいものですが、ペースはそれぞれのお子さんによって異なります。
当院では発達がゆっくりなお子さんに対して、それぞれの発達段階に合った「あそび」をお勧めしています。特別なおもちゃなどは要りません。
乳児の運動発達支援や感覚統合の要素を取り入れた様々な「あそび」は、お子さんの「もうちょっとで出来るかも!」を応援します。
あそびメニューの一部は、ベビークラス「ふれあいクラス」でもご紹介してます。
〜医療的ケア児支援〜
おうちで医療的ケアが必要な方で通院が難しい場合には、訪問診療も行っています。
対象エリアは当院から車で20分圏内です。
現在対応している医療的ケアは、経管栄養、胃ろう、在宅酸素療法、気管切開管理、人工呼吸管理です。
訪問診療には病院からの紹介状が必要です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
〜ご本人や家族の心の不調〜
おひさま相談室では、公認心理師が親子の心の不調や子どもとの関わりなど様々なご相談をお受けしています。
相談料は基本的に自費ですが、お子さんのご病状によって一部保険診療扱いとなります。
4.地域のつながり作り(医療・福祉・教育連携)
お子さんとご家族が地域で安心して暮らせるように、ご家庭と地域医療、福祉、教育のつながり作りを支援します。支援担当は、地元で障がいのある子どもを育てているソーシャルワーカーです。いつでもどんなことでも、まずはご相談ください。
担当:
ソーシャルワーカー江利川ちひろ
アドバイザー 鎌倉女子大学教授(特別支援・家族支援専門)小林保子先生
自己紹介 ソーシャルワーカー江利川ちひろ
5.ご予約
初診時の持ち物:
病院主治医からの診療情報提供書