大人のための予防接種

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当院は小児科ですが、お子さんを感染症から守るために、共に過ごす大人の方向けの予防接種や抗体検査をお勧めしています。詳しくはNPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「おとなのVPD が役に立ちます。

大人の麻しん(はしか)・風しん予防について

麻しんの報告が続いています!!

国内外で麻しん(はしか)の発生報告が続いています。麻しん(はしか)は、発熱や風邪症状から始まり、全身に発疹が出る感染症です。麻しん感染によって免疫力が下がるため、様々な合併症によって命を落とすこともあります。外国人旅行者や海外旅行者が国内に持ち込み、免疫を十分に持っていない方や反ワクチン派の方が一部の地域で感染を広げています。2019年3月には藤沢市でも子どもを中心とした集団感染が起こりました。現在も厚木や横浜、川崎では患者数が増え続けています。免疫がない人には100%感染する麻しんの感染力は、インフルエンザの10倍ともいわれています。

麻しんワクチンは2回接種することで免疫が定着します。子どもが麻しんの予防接種を受けるのは、1歳のお誕生日と年長の2回です。小児科では、これらの適切な年齢に予防接種を受けていただくようにお声かけすると同時に、まだ予防接種を受けられない1歳前の赤ちゃんを守るため、保護者の方々に予防接種のお勧めをしています。特に30代40代の方は、小さいときに予防接種を1度しか受けていない方がほとんどです。ぜひご自身の予防接種歴を確認していただき、抗体検査もしくは予防接種をお勧めします。

風しんの流行状況

風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状がみられるウイルス感染症です。健康な方が感染しても、多くの場合は経過の良い感染症ですが、妊娠早期(妊娠20週頃まで)の妊婦さんが感染すると、赤ちゃんの耳が聞こえにくくなる、心臓に奇形が生じる、目が見えにくくなるなどの障がい(先天性風しん症候群)が現れる可能性があります。この先天性風しん症候群の赤ちゃんが、ここ数年とても増えていて大きな問題になっています。

これから赤ちゃんを授かる希望のある方には(女性も男性も)風しん抗体検査と、抗体が低い場合にはワクチン接種をお勧めします。

女性は妊娠後に必ず産院で風しん抗体検査が行われ、万一抗体が低い場合には(妊娠中は風しんワクチンの接種はできないため)お産してすぐにワクチン接種が勧められる産院が多いです(必ず接種を勧められるわけではないようなので、ご自身で必ず確認してください)。男性はパートナーの女性が妊娠しているかに関わらず、いつでも抗体検査・ワクチン接種が可能です。

抗体検査・ワクチンの料金

麻しん・風しん抗体検査 *検査内容により異なります。お電話にてお問い合わせください。

麻しん・風しん混合ワクチン 8500円

※検査会社の都合により、料金が再変更となりました。

藤沢市の助成について

藤沢市では、対象者に対して風しん抗体検査(自己負担なし)、風しん予防接種(一部自己負担)の助成を行っています。
対象者については以下のリンクを参照してください。
 
風しん抗体検査について詳しくは→藤沢市のホームページ
風しんワクチンについて詳しくは→藤沢市のホームページ
 
麻しん風しん混合ワクチンの接種も助成対象(自己負担3400円)となります。