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2023年6月4日

子どもの「食べる」と窒息について考える シリーズ2 赤ちゃんと「りんご」の関係

ブログ

子どもの「食べる」と窒息について考える シリーズ2(改題しました)

赤ちゃんと「りんご」の関係について話を深めて参ります。

 

赤ちゃんの話の前に、私たち大人の話を・・・

 

「りんご」は私たちにとって、バナナやみかんと同じくらい日常に溶け込んだ身近な果物です。

昔と違って、最近はスーパーに行けば何種類ものりんごが並んでいて、それぞれ色も匂いも味も異なるので迷いますよね。

食べ方も色々。

生で食べるときは、丸かじり、1/8カット、皮を剥くか剥かないか、スライス、千切りにしてサラダに入れる・・・色々な食べ方がある。

種類や大きさによって、食べたときのシャキシャキ感が違う。

そして、りんごの最大の武器は「加熱すると別モノになる」という点!

生のときより甘さにコクが出て、酸味は少し和らぎ、加熱時間が長いとトロトロに溶けてしまう品種もある。

だから、洋菓子でもりんごは常連さん。アップルパイ、コンポート、ゼリーなど。

調理としてカレーにも絶対必要だし・・・

 

とまぁ、りんごが私たちの胃袋にもたらすものは数知れません。

そんな大人気なりんご、離乳食メニューでも引っ張りだこです。

調理法によって様々な形に変化するし、家族も一緒に食べられて、栄養価も高く、どこでも手に入るのが良いですね。

 

でも、ちょっと待ってください!!

スプーンで「お口あけて、あ〜ん」となる前に!

 

大人だったらこれまでの食経験で、どんな姿をしているりんごでも「これはりんご」なんて意識もしないくらい当たり前に「りんご」ですが、

これから離乳食を食べる時期の赤ちゃんだったら、どうでしょう。

まさか、カットした生りんごとアップルパイの中身が同じ食材だなんて、想像がつきません。

離乳食で登場するすりおろしりんごも、刻んだりんごも、皮を剥いてレンジで加熱したりんごも、初対面では全てが別物です。

 

すりおろしりんごは、味は甘くて、ちょっと青さを感じるフレッシュな風味。

りんごとしてはほぼ液体だけど、果汁の中に細かくなったりんごの粒が入っているから、食感は2種類です。

何もしなくても果汁が口いっぱいに広がります。

レンジなどで加熱したりんごは、甘さが深みを増して、酸味は少し和らぎ、フレッシュな香りはほぼ消えます。

ブレンダーでペーストにしても、大きめの塊でも、食感は1種類。

手づかみで食べようとすると、ちょっとぬるぬるグニャグニャしていて、口に入れると甘い物体、味のするオモチャ感覚です。

 

では、生りんごは?

明らかにすりおろしりんごや加熱したりんごとは、別の物体です。

皮の色や切り分け方によって、様々な大きさで食卓に出てきます。

硬くて、手触りは少しザラザラしていて、かじるとほんのり瑞々しく甘い香りがしてきます。舐めると少し甘みを感じます。

りんごを例にしましたが、他の食材でも同じようなことが言えます。

生のイチゴとイチゴジャムでは全く別の食べ物。

かぼちゃの塊とかぼちゃスープも別物。

 

同じ食材でも、調理法や大きさによって、見た目や手で触った感触、口に入れたときの食感や味、硬さが異なります。

だから、すりおろしりんごを食べたことのある赤ちゃんでも、加熱りんごや刻みりんごを食べるときはゼロから食べ方を学びます。

ここで前半のコラムに戻るわけですが、だから食べさせられるだけではなくて、自分でも食べる経験を重ねて、それがどんな食べものでどう食べたら安全なのかを自ら手を動かして学ぶ必要があるのです!

(実際に赤ちゃんがりんごを自分で食べる方法については、シリーズ4で解説しています)

 

最後に、刻み生りんごについて補足します。

 

私はいわゆる「きざみ食」は、乳児の食事には適さないと考えています。

理由は2つです。

 

まず硬さ。

奥歯の生えていない赤ちゃんが歯茎で噛める食材の硬さの目安は、大人の指2本で潰せるかどうか、です。

大きさにもよるけれど、生りんごの塊を指2本で潰すって、握力高めの人じゃないと無理ですよね。

試しに実験してみたら私の親指と人差し指で押し潰せるりんごの厚さは、最大3mmでした。

次に食感。

りんごのような歯応えのある果物や根菜類を刻むと、口に入った食感として角のゴロゴロ感が強く感じられて嫌がる赤ちゃんが比較的多いように感じます。

硬さ、食感に加えて、サイズです。

予め食材を切るということは、1ピースの大きさは大人が調整したサイズであって、子ども自身が選んだサイズではありません。

 

口の中で砕きづらくて、ゴロっとしている塊で、自分が希望したサイズでもない食べ物。

少なくともカミカミ期で食べることに熟達するまでは難しいように思います。

 

 

今回も長くなりましたが、つまり何が言いたいかというと、赤ちゃんがりんごをどう食べるかについて語っただけでこんなに長くなるということは、食べるって本当に様々なな要素が関わっている営みなのだということを、どうかご理解いただきたいです。

 

月齢とか何を与えるとか、そんなことだけでは議論にもならないのです。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回は赤ちゃんがりんごをどう食べるか、具体的な食べ方をお話しします。

(6/5初投稿時のコラムをシリーズ3と4に分けました)

 

追伸:インスタDMやmessengerで感想をお寄せいただいている皆様、励みになります!ありがとうございます!

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子どもの「食べる」と窒息について考える シリーズ1 窒息を防ぐには? 子どもの「食べる」と窒息について考える シリーズ3 離乳食あるある神話

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