私たちは乳幼児・小児用コロナワクチン接種を推奨します。
「決して子どものコロナ感染は軽くない」
第7波の感染者急増によって、全国の小児科診療所や小児科病棟が思い知った事実です。また、第7波中はコロナ患者だけでなく、普段だったら当然入院が必要な患者さんが入院できないといった非常事態に陥りました。
その経験によってワクチンをしっかり推奨していくべきだと再認識し、ここに意見を書くことにします(私見も含まれることをご了承ください)
7月中旬から、小児科外来は発熱患者さんで大混乱でした。コロナの他にRSウイルスや手足口病の流行も重なったことも要因のひとつです。本来ならば即入院と判断される方も、入院できずに外来加療となった方もいました。
これは私の経験ですが、当院や他市町村のクリニックのお手伝い、休日診療所の外来をしていて、5歳以上でコロナ陽性の患者さん全員にワクチン接種の有無を聞いたところ、ほとんどの患者さんが接種を受けておらず、やはりワクチンは効いているなという実感がありました。
また、コロナワクチンは確かに重症を予防しているというデータも国内から出ています。(国立成育医療研究センターの報告 https://www.ncchd.go.jp/press/2022/0812.html)
感染症予防の基本は、「ワクチン接種で軽く済むのであればそれが一番安全な方法で、自然な感染ほど後遺症など将来への影響が心配されることはない」ということです。ワクチン接種しないで自然に感染することが、最も恐ろしい生ワクチンなのです。
日常診療によってこの事実をよく知っている我々かるがもスタッフが、今回親として子どものコロナワクチンをどう考えているかというと、すでに接種できる対象年齢の子ども全員が接種を受けています。自分たちの行動と患者さんに対する説明に食い違いが生じてはいけないので、国としてコロナワクチンをどう勧めるのかという問題はさておき、患者さんには丁寧に説明をして勧めていくべきだと考えています。
すでに第8波が始まっています。さらなる感染者増加時に備えてワクチン接種についてお考えください。
ワクチン予約については、随時トップページのお知らせ「ワクチンの情報」からご覧いただけます。
院長 江田