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2026年7月1日

「子どもが育つ場所へ」どんぐり保育園見学①

ブログ, 子育て

昨年は、クリニックを開院して10年の節目だった。
少し余裕が持てそうな2026年は、自分のライフワークをしっかり捉え直すために時間を作ろう。
昨年からそんなことを考えていた。

さて今年。
子どもの育ちの根っこにどっぷり浸かる時間を作ろう!と思い立ち、
「子どもが育つ場所」に出かけることにした。

斉藤公子先生の「さくら・さくらんぼ保育園」のマインドを継いでいらっしゃる、埼玉県鴻巣市のどんぐり保育園。

私がこの保育園のことを知ったのは確か、離乳食を食べない子への支援を考え始めていたころ、前園長の清水フサ子先生と理学療法士の山口平八さんが書かれた新書(子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか? IDP新書)を読んだのがきっかけだった。

内容は、「手づかみ食べは子どもの意欲の現れであり、自立の一歩である」という力強い言葉を中心に、給食を中心とした保育方針や現場での実践について書かれている。
読み進めるうちに、食べることだけではなく、子どもの育ちのプロセスすべてに丁寧に関わっているのだろうということが、リアルに想像できた。

きっと離乳食の支援にも、この保育園のマインドにひとつの答えがあるだろう。
どのような保育が展開されているのか知りたい!ここで育つ子どもたちを自分の目で見てみたい!と心から思った。

思ったら吉日。
昨年暮れのある日の診療の合間に、直接電話をかけてみた。
さすがに初めての電話で意図が伝えられるかしら、と少しドキドキしながら、見学希望の旨を説明する。
現園長は石川先生。
「見学どうぞ~いいですよ~」と、見学希望を許可してくださった。
石川先生の何とも表現し難い安心感のある声のトーンに少し癒されつつ、
看護師の天満さんと一緒に見学させていただくことが決まった。

2月のある平日。
クリニックは他の方々にお任せして、私と天満さんは早朝に待ち合わせて電車に乗った。
給食の時間からではなく、その前の保育からのつながりを見せていただくために、朝からの見学をお願いしていた。

9時すぎに保育園に到着。
裏口から入ると、子どもの歌声が聞こえた。
園舎は、体育館のような吹き抜けの大きな棟から成り、南側の大きな扉が園庭に向かって広~く開かれている。

園舎の一角には調理室があり、すでに給食の準備がはじまっていた。
調理台の上には山盛りの野菜。
子どもの背丈でも調理室が見渡せるよう、窓が低めに設定してある。
これも仕掛けなのかな?

真ん中の空間はかなり広くて、これからここで年長組がリズム運動をするとのこと。
私たちはまず、その見学をさせてもらうことになった。

園長先生がテンポよく、グランドピアノを奏でる。
生のピアノの音が広い園舎に響き、小学校の体育館を思い出す。

この日は晴れていて極寒の日ではなかったが、それでも気温10度くらいでオープンエアなので、手足はふつうに冷える感じだった。
が、園児は裸足、半袖半ズボン!

担任の先生も裸足で園児と一緒に、本気で動く。
園長先生のピアノは、アップテンポからゆったりテンポまで幅広く、様々に変化するリズムに合わせて身体を動かしていく。

音に合わせて身体を動かすのは、実は結構むずかしい。
耳で聞いて、まわりを見て、自分の身体を操って、リズムに合わせて、次の展開を読むための想像力も必要。

途中、「ペアを探して!」と声がかかり、素早くペアを組む。
「3人で!」はもっと難しい。
タイミングを合わせるのに、相手との間合いを見極める。

リズム運動には様々なアイテムが登場する。

こま回しとなると、自分のこまを袋からサッと出して準備、座って待つ。

当然、得意な子も不得意な子もいるが、全員が回せるまで待つ。
最後まで回せない子どもに駆け寄る子がいる。でも手伝わない。
「ぜったい回るよ!!」と周りのかけ声。
その様子を先生も静かに見守る。
最後のコマが回り始めた!「やったー!!」
その後、最後のコマが回り終わるまで全員で見守って、おしまい。

なわとびは、手仕事として自分たちで編んだ縄を使う。

今年は午年。
お正月に作っただろう木製の馬の頭部を持ちながら(何とも言葉では言えないけれど、ナイスアイテム!)、ぱっかぱっかと馬のリズムで走る。

リズム運動の途中で、1~2歳児が外遊びから帰ってきた。
園庭側から、靴を脱ぎなら年長の様子をじっと見ている。
園長のかけ声でリズム運動に参加し始める園児がいる。
その参加がとても自然。
やりたい子はやるし、休憩する子は見ているのみ。
うまくできない子には年長の子どもたちや先生がサポートをする。
これもまた、とても自然。

リズム運動は1時間以上やっていた。
これから年長は給食までの時間、お裁縫をするとのこと。

なるほど・・・

食べる前に、
リズム運動で(五感)×(固有覚・前庭覚)×(社会性の育ち)×(情動コントロール)
そして手仕事で細かい作業をして身体も心も少し鎮静してから、給食。
なんという流れでしょう。

ここまでで私も天満さんも、お腹いっぱい頭いっぱいになっていた。

「これから乳児棟で給食が始まるので、行きましょうか」
と声をかけていただき、園庭にかかる渡り廊下を歩いて乳児クラスへ向かった。

(写真をとりたい場面がたくさんありましたが、初めての見学でお子さんもたくさんいらっしゃるので、心のシャッターをたくさん押すことにしました)

②につづく

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